2016/07/23

K の ショウテン

 K の ショウテン
   ――あるいは K の デキシ

 カジイ モトジロウ

 オテガミ に よります と、 アナタ は K クン の デキシ に ついて、 それ が カシツ だったろう か、 ジサツ だったろう か、 ジサツ ならば、 それ が ナニ に ゲンイン して いる の だろう。 あるいは フジ の ヤマイ を はかなんで しんだ の では なかろう か と サマザマ に おもいなやんで いられる よう で あります。 そして わずか ヒトツキ ほど の アイダ に、 あの リョウヨウチ の N カイガン で グウゼン にも、 K クン と あいしった と いう よう な、 イチメンシキ も ない ワタシ に オテガミ を くださる よう に なった の だ と おもいます。 ワタシ は アナタ の オテガミ で はじめて K クン の かの チ での デキシ を しった の です。 ワタシ は たいそう おどろきました。 と ドウジ に 「K クン は とうとう ゲッセカイ へ いった」 と おもった の です。 どうして ワタシ が そんな キイ な こと を おもった か、 それ を ワタシ は イマ ここ で おはなし しよう と おもって います。 それ は あるいは K クン の シ の ナゾ を とく ヒトツ の カギ で ある かも しれない と おもう から です。
 それ は イツゴロ だった か、 ワタシ が N へ いって はじめて の マンゲツ の バン です。 ワタシ は ビョウキ の せい で、 その コロ ヨル が どうしても ねむれない の でした。 その バン も とうとう ネドコ を おきて しまいまして、 さいわい ツキヨ でも あり、 リョカン を でて、 さくらく と した ショウジュ の カゲ を ふみながら スナハマ へ でて ゆきました。 ひきあげられた ギョセン や、 ジビキアミ を まく ロクロ など が しろい スナ に あざやか な カゲ を おとして いる ホカ、 ハマ には なんの ヒトカゲ も ありません でした。 カンチョウ で あらい ナミ が ゲッコウ に くだけながら どうどう と うちよせて いました。 ワタシ は タバコ を つけながら ギョセン の トモ に コシ を おろして ウミ を ながめて いました。 ヨル は もう かなり ふけて いました。
 しばらく して ワタシ が メ を スナハマ の ほう に てんじました とき、 ワタシ は スナハマ に ワタシ イガイ の もう ヒトリ の ヒト を ハッケン しました。 それ が K クン だった の です。 しかし その とき は K クン と いう ヒト を ワタシ は まだ しりません でした。 その バン、 それから、 はじめて ワタシタチ は たがいに なのりあった の です から。
 ワタシ は おりおり その ヒトカゲ を みかえりました。 その うち に ワタシ は だんだん キイ の ネン を おこして ゆきました。 と いう の は、 その ヒトカゲ ――K クン―― は ワタシ と 30~40 ポ も へだたって いた でしょう か、 ウミ を みる と いう の でも なく、 まったく ワタシ に セ を むけて、 スナハマ を マエ に すすんだり、 ウシロ に しりぞいたり、 と おもう と たちどまったり、 そんな こと ばかり して いた の です。 ワタシ は その ヒト が ナニ か オトシモノ でも さがして いる の だろう か と おもいました。 クビ は スナ の ウエ を みつめて いる らしく、 マエ に かたむいて いた の です から。 しかし それにしては かがむ こと も しない、 アシ で スナ を わけて みる こと も しない。 マンゲツ で ずいぶん あかるい の です けれど、 ヒ を つけて みる ヨウス も ない。
 ワタシ は ウミ を みて は アイマ アイマ に、 その ヒトカゲ に チュウイ しだしました。 キイ の ネン は ますます つのって ゆきました。 そして ついには、 その ヒトカゲ が イチド も こっち を みかえらず、 まったく ワタシ に セ を むけて ドウサ して いる の を サイワイ、 じっと それ を みつづけはじめました。 フシギ な センリツ が ワタシ を とおりぬけました。 その ヒトカゲ の ナニ か ひかれて いる よう な ヨウス が ワタシ に かんじられた の です。 ワタシ は ウミ の ほう に むきなおって クチブエ を ふきはじめました。 それ が ハジメ は ムイシキ に だった の です が、 あるいは ヒトカゲ に ナニ か の コウカ を およぼす かも しれない と おもう よう に なり、 それ は イシキテキ に なりました。 ワタシ は はじめ シューベルト の 「ウミベ にて」 を ふきました。 ゴゾンジ でしょう が、 それ は ハイネ の シ に サッキョク した もの で、 ワタシ の すき な ウタ の ヒトツ なの です。 それから やはり ハイネ の シ の 「ドッペルゲンゲル」。 これ は 「ニジュウ ジンカク」 と いう の でしょう か。 これ も ワタシ の すき な ウタ なの でした。 クチブエ を ふきながら、 ワタシ の ココロ は おちついて きました。 やはり オトシモノ だ、 と おもいました。 そう おもう より ほか、 その キイ な ヒトカゲ の ドウサ を、 どう ソウゾウ する こと が できましょう。 そして ワタシ は おもいました。 あの ヒト は タバコ を のまない から マッチ が ない の だ。 それ は ワタシ が もって いる。 とにかく ナニ か ヒジョウ に タイセツ な もの を おとした の だろう。 ワタシ は マッチ を テ に もちました。 そして その ヒトカゲ の ほう へ あるきはじめました。 その ヒトカゲ に ワタシ の クチブエ は なんの コウカ も なかった の です。 あいかわらず、 すすんだり、 しりぞいたり、 たちどまったり、 の ドウサ を つづけて いる の です。 ちかよって ゆく ワタシ の アシオト にも キ が つかない よう でした。 ふと ワタシ は びくっと しました。 あの ヒト は カゲ を ふんで いる。 もし オトシモノ なら カゲ を セ に して こっち を むいて さがす はず だ。
 テンシン を ややに はずれた ツキ が ワタシ の あるいて ゆく スナ の ウエ にも 1 シャク ほど の カゲ を つくって いました。 ワタシ は きっと ナニ か だ とは おもいました が、 やはり ヒトカゲ の ほう へ あるいて ゆきました。 そして 2~3 ゲン テマエ で、 おもいきって、
「ナニ か オトシモノ を なさった の です か」
 と かなり おおきい コエ で よびかけて みました。 テ の マッチ を しめす よう に して。
「オトシモノ でしたら マッチ が あります よ」
 ツギ には そう いう つもり だった の です。 しかし オトシモノ では なさそう だ と さとった イジョウ、 この コトバ は その ヒトカゲ に はなしかける ワタシ の シュダン に すぎません でした。
 サイショ の コトバ で その ヒト は ワタシ の ほう を ふりむきました。 「ノッペラボー」 そんな こと を しらずしらず の アイダ に おもって いました ので、 それ は ワタシ に とって ヒジョウ に おそろしい シュンカン でした。
 ゲッコウ が その ヒト の たかい ハナ を すべりました。 ワタシ は その ヒト の ふかい ヒトミ を みました。 と、 その カオ は、 ナニ か きまりわるげ な カオ に かわって ゆきました。
「なんでも ない ん です」
 すんだ コエ でした。 そして ビショウ が その クチ の アタリ に ただよいました。
 ワタシ と K クン と が クチ を きいた の は、 こんな ふう な キイ な ジケン が その ハジマリ でした。 そして ワタシタチ は その ヨル から したしい アイダガラ に なった の です。
 しばらく して ワタシタチ は ふたたび ワタシ の こしかけて いた ギョセン の トモ へ かえりました。 そして、
「ホントウ に いったい ナニ を して いた ん です」
 と いう よう な こと から、 K クン は ぼつぼつ その こと を ときあかして くれました。 でも、 ハジメ の アイダ は ナニ か チュウチョ して いた よう です けれど。
 K クン は ジブン の カゲ を みて いた、 と もうしました。 そして それ は アヘン の ごとき もの だ、 と もうしました。
 アナタ にも それ が トッピ で ありましょう よう に、 それ は ワタシ にも じつに トッピ でした。
 ヤコウチュウ が うつくしく ひかる ウミ を マエ に して、 K クン は その フシギ な イワレ を ぼちぼち はなして くれました。
 カゲ ほど フシギ な もの は ない と K クン は いいました。 キミ も やって みれば、 かならず ケイケン する だろう。 カゲ を じーっと みつめて おる と、 その ナカ に だんだん セイブツ の ソウ が あらわれて くる。 ホカ でも ない ジブン ジシン の スガタ なの だ が。 それ は デントウ の コウセン の よう な もの では ダメ だ。 ツキ の ヒカリ が いちばん いい。 なぜ と いう こと は いわない が、 ――と いう ワケ は、 ジブン は ジブン の ケイケン で そう しんじる よう に なった ので、 あるいは ワタシ ジシン に しか そう で ある の に すぎない かも しれない。 また それ が キャッカンテキ に サイジョウ で ある に した ところ で、 どんな コンキョ で そう なの か、 それ は ヒジョウ に シンエン な こと と おもいます。 どうして ニンゲン の アタマ で そんな こと が わかる もの です か。 ――これ が K クン の クチョウ でした ね。 ナニ より も K クン は ジブン の カンジ に たより、 その カンジ の よって きたる ところ を セツメイ の できない シンピ の ナカ に おいて いました。
 ところで、 ゲッコウ に よる ジブン の カゲ を みつめて いる と その ナカ に セイブツ の ケハイ が あらわれて くる。 それ は ゲッコウ が ヘイコウ コウセン で ある ため、 スナ に うつった カゲ が、 ジブン の カタチ と ひとしい と いう こと が ある が、 しかし そんな こと は わかりきった ハナシ だ。 その カゲ も みじかい の が いい。 1 シャク 2 シャク くらい の が いい と おもう。 そして セイシ して いる ほう が セイシン が トウイツ されて いい が、 カゲ は すこし ゆれうごく ほう が いい の だ。 ジブン が いったり もどったり たちどまったり して いた の は その ため だ。 ザッコクヤ が アズキ の クズ を ボン の ウエ で さがす よう に、 カゲ を ゆすって ごらんなさい。 そして それ を じーっと みつめて いる と、 その うち に ジブン の スガタ が だんだん みえて くる の です。 そう です、 それ は 「ケハイ」 の イキ を こえて 「みえる もの」 の リョウブン へ はいって くる の です。 ――こう K クン は もうしました。 そして、
「さっき アナタ は シューベルト の 『ドッペルゲンゲル』 を クチブエ で ふいて は いなかった です か」
「ええ、 ふいて いました よ」
 と ワタシ は こたえました。 やはり きこえて は いた の だ、 と ワタシ は おもいました。
「カゲ と 『ドッペルゲンゲル』。 ワタシ は この フタツ に、 ツキヨ に なれば つかれる ん です よ。 コノヨ の もの で ない と いう よう な、 そんな もの を みた とき の カンジ。 ――その カンジ に なじんで いる と、 ゲンジツ の セカイ が まったく ミ に あわなく おもわれて くる の です。 だから ヒルマ は アヘン キツエンシャ の よう に ケンタイ です」
 と K クン は いいました。
 ジブン の スガタ が みえて くる。 フシギ は それ ばかり では ない。 だんだん スガタ が あらわれて くる に したがって、 カゲ の ジブン は カレ ジシン の ジンカク を もちはじめ、 それ に つれて こっち の ジブン は だんだん キモチ が はるか に なって、 ある シュンカン から ツキ へ むかって、 すーすーっ と のぼって ゆく。 それ は キモチ で ナニモノ とも いえません が、 まあ タマシイ と でも いう の でしょう。 それ が ツキ から さしおろして くる コウセン を さかのぼって、 それ は なんとも いえぬ キモチ で、 ショウテン して ゆく の です。
 K クン は ここ を はなす とき、 その ヒトミ は じっと ワタシ の ヒトミ に みいり ヒジョウ に キンチョウ した ヨウス でした。 そして そこ で ナニ か を おもいついた よう に、 ビショウ で もって その キンチョウ を ゆるめました。
「シラノ が ツキ へ いく ホウホウ を ならべたてる ところ が あります ね。 これ は その いま ヒトツ の ホウホウ です よ。 でも、 ジュール ラフォルグ の シ に ある よう に、

  あわれ なる かな、 イカルス が イクタリ も きて は おっこちる。

 ワタシ も ナンベン やって も おっこちる ん です よ」
 そう いって K クン は わらいました。
 その キイ な ショタイメン の ヨル から、 ワタシタチ は マイニチ たずねあったり、 イッショ に サンポ したり する よう に なりました。 ツキ が かける に したがって、 K クン も あんな ヨフケ に ウミ へ でる こと は なくなりました。
 ある アサ、 ワタシ は ヒノデ を み に ウミベ に たって いた こと が ありました。 その とき K クン も ハヤオキ した の か、 おなじく やって きました。 そして、 ちょうど タイヨウ の ヒカリ の ハンシャ の ナカ へ こぎいった フネ を みた とき、
「あの ギャッコウセン の フネ は カンゼン に カゲエ じゃ ありません か」
 と とつぜん ワタシ に ハンモン しました。 K クン の ココロ では、 その フネ の ジッタイ が、 ギャク に カゲエ の よう に みえる の が、 カゲ が ジッタイ に みえる こと の ギャクセツテキ な ショウメイ に なる と おもった の でしょう。
「ネッシン です ね」
 と ワタシ が いったら、 K クン は わらって いました。
 K クン は また、 アサ ウミ の マッコウ から のぼる タイヨウ の ヒカリ で つくった の だ と いう、 トウシン の シルウェット を イクマイ か もって いました。
 そして こんな こと を はなしました。
「ワタシ が コウトウ ガッコウ の キシュクシャ に いた とき、 ヨソ の ヘヤ でした が、 ヒトリ ビショウネン が いまして ね、 それ が ツクエ に むかって いる スガタ を ダレ が かいた の か、 ヘヤ の カベ へ、 デントウ で うつした シルウェット です ね。 その ウエ を スミ で なすって かいて ある の です。 それ が とても ヴィヴィッド でして ね、 ワタシ は よく その ヘヤ へ いった もの です」
 そんな こと まで はなす K クン でした。 ききただして は みなかった の です が、 あるいは それ が ハジマリ かも しれません ね。
 ワタシ が アナタ の オテガミ で、 K クン の デキシ を よんだ とき、 もっとも サキ に ワタシ の シンゾウ に うかんだ の は、 あの サイショ の ヨル の、 キイ な K クン の ウシロスガタ でした。 そして ワタシ は すぐ、
「K クン は ツキ へ のぼって しまった の だ」
 と かんじました。 そして K クン の シタイ が ハマベ に うちあげられて あった、 その ゼンジツ は、 マチガイ も なく マンゲツ では ありません か。 ワタシ は ただいま ホンレキ を ひらいて それ を たしかめた の です。
 ワタシ が K クン と イッショ に いました ヒトツキ ほど の アイダ、 その ホカ に これ と いって ジサツ される ゲンイン に なる よう な もの を、 ワタシ は かんじません でした。 でも、 その ヒトツキ ほど の アイダ に ワタシ が やや ケンコウ を とりもどし、 こっち へ かえる ケッシン が できる よう に なった の に はんし、 K クン の ビョウキ は じょじょ に すすんで いた よう に おもわれます。 K クン の ヒトミ は だんだん ふかく すんで き、 ホオ は だんだん こけ、 あの たかい ハナバシラ が メ に たって かたく ひいでて まいった よう に おぼえて います。
 K クン は、 カゲ は アヘン の ごとき もの だ、 と いって いました。 もし ワタシ の チョッカン が セイコク を いぬいて いましたら、 カゲ が K クン を うばった の です。 しかし ワタシ は その チョッカン を コシツ する の では ありません。 ワタシ ジシン に とって も その チョッカン は サンコウ に しか すぎない の です。 ホントウ の シイン、 それ は ワタシ に とって も ゴリムチュウ で あります。
 しかし ワタシ は その チョッカン を ドダイ に して、 その フコウ な マンゲツ の ヨル の こと を かりに くみたてて みよう と おもいます。
 その ヨル の ゲツレイ は 15.2 で あります。 ツキ の デ が 6 ジ 30 プン。 11 ジ 47 フン が ツキ の ナンチュウ する ジコク と ホンレキ には キサイ されて います。 ワタシ は K クン が ウミ へ あゆみいった の は この ジコク の ゼンゴ では ない か と おもう の です。 ワタシ が はじめて K クン の ウシロスガタ を、 あの マンゲツ の ヨル に スナハマ に みいだした の も ほぼ ナンチュウ の ジコク だった の です から。 そして もう イッポ ソウゾウ を すすめる ならば、 ツキ が すこし ニシ へ かたむきはじめた コロ と おもいます。 もし そう と すれば K クン の いわゆる 1 シャク ないし 2 シャク の カゲ は キタガワ と いって も やや ヒガシ に へんした ホウコウ に おちる わけ で、 K クン は その カゲ を おいながら カイガンセン を ナナメ に ウミ へ あゆみいった こと に なります。
 K クン は ヤマイ と ともに セイシン が するどく とがり、 その ヨル は カゲ が ホントウ に 「みえる もの」 に なった の だ と おもわれます。 カタ が あらわれ、 クビ が あらわれ、 かすか な メマイ の ごとき もの を おぼえる と ともに、 「ケハイ」 の ナカ から ついに アタマ が みえはじめ、 そして ある シュンカン が すぎて、 K クン の タマシイ は ゲッコウ の ナガレ に さからいながら、 じょじょ に ツキ の ほう へ のぼって ゆきます。 K クン の カラダ は だんだん イシキ の シハイ を うしない、 ムイシキ な アユミ は イッポ イッポ ウミ へ ちかづいて ゆく の です。 カゲ の ほう の カレ は ついに イッコ の ジンカク を もちました。 K クン の タマシイ は なお たかく ショウテン して ゆきます。 そして その ケイガイ は カゲ の カレ に みちびかれつつ、 キカイ ニンギョウ の よう に ウミ へ あゆみいった の では ない でしょう か。 ついで カンチョウジ の たかい ナミ が K クン を カイチュウ へ たおします。 もし その とき ケイガイ に カンカク が よみがえって くれば、 タマシイ は それ と ともに モト へ かえった の で あります。

  あわれ なる かな、 イカルス が イクタリ も きて は おっこちる。

 K クン は それ を ツイラク と よんで いました。 もし コンド も ツイラク で あった なら、 オヨギ の できる K クン です。 おぼれる こと は なかった はず です。
 K クン の カラダ は たおれる と ともに オキ へ はこばれました。 カンカク は まだ よみがえりません。 ツギ の ナミ が ハマベ へ ひきずりあげました。 カンカク は まだ かえりません。 また オキ へ ひきさられ、 また ハマベ へ たたきつけられました。 しかも タマシイ は ツキ の ほう へ ショウテン して ゆく の です。
 ついに ニクタイ は ムカンカク で おわりました。 カンチョウ は 11 ジ 56 プン と キサイ されて います。 その ジコク の ゲキロウ に ケイガイ の ホンロウ を ゆだねた まま、 K クン の タマシイ は ツキ へ ツキ へ、 ヒショウ しさった の で あります。

ある オンナ (ゼンペン)

 ある オンナ  (ゼンペン)  アリシマ タケオ  1  シンバシ を わたる とき、 ハッシャ を しらせる 2 バンメ の ベル が、 キリ と まで は いえない 9 ガツ の アサ の、 けむった クウキ に つつまれて きこえて きた。 ヨウコ は ヘイキ で それ ...